ドネア、西岡と「前世は武蔵と小次郎」

 「世界Sバンタム級王座統一戦」(13日、ホームデポセンター)

 “武蔵”ドネア対“小次郎”西岡!?公式記者会見が11日(日本時間12日)、米・カリフォルニア州マンハッタンビーチ市内のホテルで行われ、親日家で知られるWBO&IBF世界Sバンタム級王者ノニト・ドネア(フィリピン)が、WBC同級名誉王者・西岡利晃(帝拳)との王座統一戦を巌流島の決闘に見立てた好勝負にすることを誓った。また、ふんどし姿で前日計量を受けることを計画し、断念していたことも分かった。

 ドネアは宮本武蔵のように10分ほど遅れて会見場に現れた。親日家になったきっかけは、三船敏郎(故人)主演の映画「宮本武蔵」だった。「日本の文化を含めて侍の生き方に共感した」と説明し、日本語で「私はサムライ」と、うれしそうに叫んだ。

 「ボクシングで命を落としても後悔はない。そういう生き方にさせてくれる」と話すほど武蔵を尊敬する。「西岡とドネアの前世は武蔵と小次郎。勝ったほうが武蔵。なれるようにがんばる」と、統一戦を巌流島の決闘に見立て、勝利を誓った。

 もちろん、西岡を甘く見てはいない。「危険なこと、実験的なことはしない。一発で倒すより、その準備に力を入れる」と警戒姿勢。「自分も相手もベストコンディションなのは知っている。1分で終わるかもしれないし、12ラウンド戦うかもしれない」と、好勝負を予想した。練習中に左こぶしに裂傷を負い、テーピングを施していたが「軽いケガ。まったく心配ない」と話した。

 衝撃の事実も明らかになった。なんと、前日計量をふんどし姿で受けることを計画していたのだ。人を介して手配までしたものの、周囲に説得され断念したという。

 ドネアと契約するプロモーターのボブ・アラム氏が「ドネアがヤフーの検索ランキングでトップ10に入った。過去にボクサーではマニー・パッキャオ(6階級制覇=フィリピン)、フロイド・メイウェザー(5階級制覇=米国)ぐらいしかいない」と話すほど、注目度が高まっている。“フィリピンの閃光”は、武蔵になれるか?

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