興毅先制パンチ「オレの引き立て役に」
「WBA世界バンタム級王座統一戦」(4日、ボディメーカーコロシアム)
王者が王者に上から目線だ。王座統一戦の調印式とルールミーティングが2日、大阪市内のホテルで行われた。
王者・亀田興毅(亀田)はこの日に東京から移動した疲れと、減量の最終局面を迎えているためか、若干のピリピリムードで登場。初対面した暫定王者ウーゴ・ルイス(メキシコ)の印象を聞かれると「日本は寒いから、しゃあないな。見た感じ、固いんちゃうかな。もうちょっとリラックスしたらええんちゃう」と、アドバイスともとれる言葉で、軽く“先制パンチ”を放った。
さらに、ルイスへの言葉を求められると「オレのええ引き立て役になってくれたらええかな」と余裕を見せた。
身長は興毅が9・5センチ下回り、2人が並んだ時は、ルイスが頭半分ほど高く見えたが、興毅は「あんなもんちゃう」と気にせず。“メンチ”を見せなかったことには「その時の気分やねんな。明日計量でやるかもしれん」と、温存を示唆した。
体重はリミット到達するなど、調整は順調。「力を証明できる舞台。亀田興毅はなかなか強いな、というところを見せたい」と、最強挑戦者撃破へ静かに闘志を燃やした。