和毅、4回KOで26連勝!次は山中や
「ボクシング10回戦」(4日、ボディメーカーコロシアム)
亀田兄弟の三男で、WBC世界バンタム級3位の亀田和毅=ともき=(21)=亀田=は、元フィリピン・バンタム級王者のレイ・ラス・ピーニャス(26)=フィリピン=に4回KO勝ちした。和毅は世界戦への強い思いを口にした上で、WBC世界バンタム級王者・山中慎介(30)=帝拳=との対戦を熱望した。
圧勝だった。序盤から手数で上回り、和毅は4回に入ると猛攻を開始。左ボディーで1回目のダウンを奪うと、再び左ボディーでKO。一度もダウンしたことがないという相手をひざまずかせ「あのパンチが入れば誰でも倒れる。山中選手でも」と満足顔だった。
格の違いを見せつけた後も、和毅は消化不良のまま切り出した。「来年は世界だけ。そのときは絶対一発で取る!!」。すべての試合が大事だが、タイトルマッチは重みが違う。世界の頂点への強い思いがあふれ出ていた。
標的は決まっている。「強いやつとやって認めてもらいたい。今、日本で一番強いとなったら山中選手。そういう相手に勝って世界チャンピオンになりたい」。11月に挑戦者ロハス(メキシコ)を病院送りにしたハードパンチャーに挑戦状をたたきつけた。
山中の次戦は指名試合となる見込みのため、実現するならばそれ以降になる。夏にWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(協栄)に対戦オファーしたときにはメキシコでの開催にこだわっていたが、今回は「こっち(日本)の方がいいと思う。ビッグマッチになる」と、国内を望んだ。
連勝は26まで伸びたが、記録は眼中にない。「ノンタイトルやんのも経験になるけど、それだけやとボクサーは腐る思う。やっぱり世界戦早くやりたい」。興毅も、かつては山中との対戦に意欲を示していたが、兄より先にドリームマッチを実現させるかもしれない。