【畑山評論】ファンの目はだませない
「デイリー後援・WBA世界バンタム級タイトルマッチ」(4日、ボディメーカーコロシアム)
王者・亀田興毅(26)=亀田=が暫定王者の1位ウーゴ・ルイス(26)=メキシコ=を2‐1の判定で下し、5度目の防衛に成功するとともに、王座を統一した。興毅は長身ルイスを攻めあぐねたものの、中盤から徐々にペースをつかみ、終盤3ラウンドは果敢に打ち合って追い上げた。試合後、来年にスーパーフライ級に転向して日本人初の世界4階級制覇を狙うことを示唆した。
◇ ◇
【畑山隆則の目】う~ん、何て言ったらいいんだろう。試合内容にちょっとビックリしたし、“こんな試合でいいのか”と自問自答してしまった。とにかく手数が出ない以上、亀田選手にポイントは与えられない。
確かにラストの3ラウンドは亀田選手が取りました。なぜこの攻撃を、もっと早い回からできなかったのか。練習もしっかりやっているし、何十発も連打できるスタミナもあるはず。でも、8回まではほとんど手を出していないでしょう。いくら贔屓目(ひいきめ)に見ても、ポイントは取れないよね。
それから、左ストレートの単発攻撃はもう完全に読まれている。世界中の強豪が世界王者である亀田選手を研究しているわけだから、これからは通用しないと思った方がいい。西岡利晃君(元WBC世界スーパーバンタム級名誉王者)が海外の本場のリングで戦ったことで、ある意味“パンドラの箱”を開けてしまったわけで、今はボクシングファンだけでなく、一般のファンの人も本当に目が肥えているんですよ。こんな試合をしていたら、ファンの目は騙(だま)せないですよ。
亀田選手は日本バンタム級王者の岩佐亮佑選手(セレス)とぜひ対戦してほしい。汚名返上の機会になるはずだし、この試合を実現することは亀田選手の責任だと思う。(元WBA世界スーパーフェザー級&ライト級王者)
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