「新日本」（４日、東京ド）

　会見とタイトル戦の調印式が２日、東京・秋葉原の「新春！大プロレス祭り」で公開された。冒頭から８人タッグで激突する曙（４３）とボブ・サップ（３８）が額をぶつけてにらみ合うと、１２００人のファンがどよめいた。

　２人は０３年の大みそか、曙の格闘家デビュー戦で対戦。テレビ中継の瞬間視聴率が紅白歌合戦を上回った歴史的一戦で勝利を収めたサップが「曙、お前をやっつけるためにここに来た」と挑発すると、曙は「出る限りはボブをやっつけます」とリベンジを宣言した。

　曙は会見前に全日本の後楽園大会に出場。船木の３冠王座への挑戦者決定戦（３日・後楽園）の前しょう戦でジョー・ドーリングとタッグ対決し、完敗した。夢のベルトへの視界が曇ったが、「挑戦機会は２度とないかもしれない。明日は勝つ」と気持ちを切り替え、秋葉原に移動した。

　この日はＩＷＧＰヘビー級王座を争う棚橋とオカダ、同インターコンチネンタル王座を懸ける中邑と桜庭も登場。桜庭は「中邑選手とのシングル戦は光栄。楽しみ」と謙虚に話し、中邑も「ドキドキ。ワクワク。緊張でしょうか、落ち着きがありません」と４日が待ち切れない様子だった。