猪木古希ダァ~70歳目標「妻4人」

 IGF会長のアントニオ猪木が70歳の誕生日を迎えた20日、都内のホテルで「古希を祝う会」が開かれ、新日本・坂口征二相談役(71)、スタン・ハンセン氏(63)、野村克也元楽天監督(77)&沙知代夫人(80)ら660人が出席した。1990年にイスラム教に入信した猪木は、70歳の目標として「(一夫多妻の)イスラム教なので、4人の妻をもらいたい」と話して沸かせるなど、元気なところを見せた。また、パーティー内でブラジル、パキスタン、キューバから親善大使に任命された。

 年齢を感じさせないジョークだった。参院議員時代の90年の湾岸戦争の際、邦人人質解放に尽力した猪木は当時、イスラム教に入信。「モハメド・フセイン」のイスラム名も持っていることから、暴走気味の“古希の目標”を掲げた。

 白いタキシードに紫の闘魂マフラーという若々しい出で立ちで、「(一夫多妻の)イスラム教になったので、仕事を頑張って、金をもうけて、4人の妻をもらいたい」と宣言。妻子がいる70歳だが、お構いなしでお盛んなところをアピールし、笑いを誘った。

 波瀾(はらん)万丈の70年だった。90年は、思い出の三つに挙げた「政界進出」のときだった。89年にスポーツ平和党で訴えた「スポーツを通じた世界平和」という理念は今も変わっていない。残る二つはブラジル移住と76年のモハメド・アリ戦とした。

 ブラジルで故・力道山からスカウトされた猪木寛至少年は帰国後、17歳でデビューした。厳しい指導を受けたこと師について「3年半、付け人をしたのかな。今も怖い存在でいる。ある意味大変幸せ」と感謝。アリ戦では名前が世界に知れ渡るとともに、多額な借金を背負ったが、それをバネにした。

 猪木らしい明るい宴だった。「年の数より、体に負った傷は数知れず。私の体もきょうを喜んでる。首から肩から腰からヒザから“コキコキ”と」。満足そうな笑顔に、出席者の表情も緩んだ。今年も中国、キューバ、パキスタンでの興行を見据えるなど、闘魂の火はまだまだ燃えさかっている。

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