興毅、防衛戦の相手変更で緊急対策!

 ボクシングの亀田ジムは12日、同ジム所属のWBA世界バンタム級王者・亀田興毅の6度目の防衛戦(4月7日、大阪・ボディメーカーコロシアム)での相手が、同級8位ジョンフレス・パレホ(ベネズエラ)から同級6位フアン・カルロス・パジャーノ(ドミニカ共和国)に変更されたと発表した。パレホ陣営にトラブルがあったためWBAが変更した。

 亀田陣営がWBAから対戦相手の変更を通告されたのは2月下旬だった。同陣営関係者は「WBAから『パレホ陣営にビジネス上のトラブルがあるのでパジャーノと対戦するように』との指令を受けた」と説明。興毅は「延期を考えたけど、チケット売ってたから、できんかった。2回連続指名試合みたいや。やれと言われたんやから、しゃあないな」と納得した。

 新たな挑戦者はドミニカのサウスポー、パジャーノ。プロで全勝。アマでは500戦以上を行い、アテネと北京で五輪に2度出場など実績は豊富だ。興毅は「アマチュアが長くて、うまい選手と思う。オリンピアンと(対戦)は初めてちゃうか。コイツはエリートで、オレは雑草。アマで17戦しかしてないんやから。雑草魂見せるよ」と対抗意識を燃やした。

 一方で、相手が右利きから左利きに変わったことに警戒。サウスポーとの対戦は、唯一の黒星を喫した2010年3月のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)戦以来。「前はサウスポーは好きやったけど、今は全然あかん。3月頭からスパーリングを始めた。用意してたフィリピンの右のパートナーはキャンセルして、アマチュアに協力してもらってる」と緊急対策を講じている。

 この日は、髪形を関東大震災後に流行した「震災刈り」にして登場。「今回も東日本大震災チャリティーマッチやし、昨日(11日)で震災から2年。ずっと忘れず、やれることをやっていきたい。被災者に勇気を与えるような、最高の勝ち方をしたい」とチャンピオンにふさわしい振る舞いを約束した。

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