ヘビー級期待の星、京太郎が復活TKO
「ボクシング8回戦」(17日、後楽園ホール)
元K‐1ヘビー級王者で日本同級1位・藤本京太郎(26)=角海老宝石=がファブリフ・ウォーレン(32)=フランス=を7回TKOで下し、昨年12月31日の東洋太平洋同級王座決定戦で敗れて以来の再起戦を飾った。
日本ヘビー級期待の星が復活した。同じK‐1出身のウォーレンの強打をもらいながらも、果敢に懐に飛び込んだ京太郎。1回、2回、4回にダウンを奪い、7回に相手をロープ際に追い込んでラッシュをかけ、レフェリーストップを呼んだ。
昨年12月31日の前戦、東洋太平洋同級王座決定戦では消極的な戦いを続け、最後に失神KOという惨敗を喫した。一時は引退を示唆して音信不通になるなど大きなショックを受けたが、再起を決意。アップライトに構えるK‐1時代のクセを修正し、頭を振って踏み込む動きを磨いた。その成果を見事に発揮。「相手は強かったが、パンチをもらってもいいと思って前に出た。鼻が痛い。折れてるかも」と話した。
次戦は元東洋太平洋ヘビー級王者オケロ・ピーター(緑)と56年ぶりに復活する日本ヘビー級王座決定戦(7月25日、東京・後楽園ホール)を行うことが内定。「試合までの3カ月、練習して、自信をつけて頑張りたい。会長、トレーナー…、ボクを見捨てずに面倒見てくれた方々のために勝ちたい」と、恩返しの戴冠を誓った。