一翔KOでV2 年末にも3階級制覇へ
「WBA世界ライトフライ級タイトルマッチ」(11日、ボディメーカーコロシアム)
王者・井岡一翔(24)=井岡=が、クワンタイ・シスモーゼン(31)=タイ=を7回2分17秒KOで下した。これで、本来の階級であるライトフライ級に戻してからの試合は3戦すべてKO勝ち。父の井岡一法会長(46)は、試合内容を称賛し、3階級制覇へゴーサイン。早ければ年末にも次のステップに進む。
今回も鮮やかなKO劇だった。7回、一翔は余裕の表情が消えた相手の顔面、両ボディーに連打を集め、最後は左ボディーからの左フック。場内に10カウントを響き渡らせた。「会場に足を運んでくださった方もそれ(KO)を見たいと思うので、意識していました」。最後は、陸上の世界王者をまねて“ボルト・ポーズ”で締めくくった。
圧勝劇で3階級制覇への道が開けた。この試合をフライ級転向の試金石とすることを示唆していた父の井岡一法会長は「今回は100点をつけられる」と合格点。年末か来年上旬の世界戦実現に向けて「相手陣営がチャンスをくれるように頑張る」と話した。
一翔が本来のライトフライ級に戻して、1年近くたった。転級当初は「体を動かしにくい」と父にこぼしたこともあったが、今ではミニマム級時代に落ちた筋力も元通りに回復。会長は「いっそう強いパンチのコンビネーションが出るようになった」と変化を感じ取っていた。
この日も、相手を苦しめたのは上下左右を変幻自在に打ち分けるコンビネーションだった。その多彩さは、時に一番身近なところで一翔のパンチを受ける父をも「練習中、どこでこのコンビネーションを覚えたんだとびっくりすることもあった」と驚かせた。
秘密は、会長が所持する約300本の世界戦のビデオにある。一翔は興国高時代、宮崎亮と2人で、朝日が昇る時間まで歴代王者の試合を観賞することが何度もあった。「トレーナーの教えだけじゃなくて、世界のトップレベルを見て盗む、学ぶことのできる選手が、能力の高い選手」と会長は感心しきりだ。
元世界王者にも格の違いを見せつけた。「3階級制覇はボクシングを始めたきっかけでもある。いつでもできるように準備しておきたい」と一翔。王者は慢心せず、さらなる強さを追い求めていく。
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