曙、古巣・東関部屋でぶつかりげいこ
「全日本」(27日、両国国技館)
諏訪魔(36)の3冠王座に挑戦する曙(44)が10日、都内の東関部屋で練習を公開した。大相撲の元横綱は、約3カ月ぶりの古巣で振分親方(元小結高見盛)や後輩力士に交じってしこなどで汗を流し、ぶつかりげいこでは01年の引退後、初めて押す側に回り、幕下の高三郷を後退させた。
約1時間半の練習を終えると「曙はここ(東関部屋)から始まった。27日は両国だし、ここに来て気持ちも一緒に鍛えようと。楽しかった」と満足そうに笑った。
諏訪魔が裸絞めでの防衛を宣言したが、「真っすぐ立ってたら(身長差で)スリーパーはかからない」と余裕の表情。22日・新潟で諏訪魔がジョー・ドーリングと組んで挑戦する世界タッグ王者・秋山準&潮崎豪には「チャンピオンが少し疲れるようにしていただければ幸い」と、援護を願った。
9月に全日本入り後、ヨコヅナインパクト(パイルドライバー)を武器に9月の王道トーナメントを制するなど勢いが止まらない。「会場が両国といい、(勝利へ)条件は整っている。あとは気持ち」。曙の心技体が、3冠戦を前に再び完成に近づきつつある。