井上尚弥5回TKOで戴冠!次は世界だ

 「東洋太平洋Lフライ級王座決定戦」(6日、両国国技館)

 怪物がさらに進化した。プロ5戦目で井上尚弥(20)=大橋=が5回TKO勝ちで東洋太平洋のベルトを獲得。新王者は内容に不満を残したが、所属ジムの大橋秀行会長は「自然の流れでそうなるでしょう」と次戦での世界挑戦にゴーサインを出した。

 2回に左ボディー、右ストレートの連打でヘルソン・マンシオ(フィリピン)は腰砕け。5回には右アッパーのカウンターから、コーナーに詰まった相手をTKOに追い込んだ。新王者は「相手が打たれ強かった。これで世界は遠のいたかな」と素直には喜べなかった。

 一方で、大橋会長は「今後につながる戦いだった」と評価。WBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(井岡)を超える、6戦目での世界王座奪取が現実味を帯びてきた。井上尚は「そうなったら、死に物狂いでやります」と新記録への挑戦に己を奮い立たせた。

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