JBC内部に亀田問題“厳罰”望む声
IBF世界スーパーフライ級王者・亀田大毅(24)=亀田=が、IBF・WBA世界スーパーフライ級王座統一戦(3日)で敗れたにもかかわらず王座を保持し続けている問題で、日本ボクシングコミッション(JBC)は24日、都内で懲罰処分を審議する倫理委員会、所属する亀田ジムのライセンスについて話し合う資格審査委員会を開いた。年明け1月8日以降に亀田ジム側に意見陳述の機会を与える日を設けることにした。JBC内部では国内での活動が不可能になるライセンス停止など、重い処分を望む声が強い。
委員の一人、JBC浦谷信彰事務局長代行は「処分を下すかどうか決まっていない。調査を続行していく。(亀田ジムの)調査日を決め、JBCのルールにのっとり、手続きを取る」と慎重に言葉を選んだ。JBCは委員会後、亀田側に通知書を発送。亀田側には25日に通知書が届くことから、調査日は来年1月8日以降になる。
試合前日にWBA王者ソリスが体重超過で失格となり、その後「IBF王者大毅が負けたらIBF王座も空位」と統一戦ルールが決められ、その旨マスコミ発表されたことが尊重されるべきだ‐がJBCの基本姿勢。だが亀田側は「ルール会議で大毅が負けても王座のままが確認された。ジム関係者はIBF立会人(タッカー氏)にこの点を口頭(英語)で確認した」と主張しているが、マスコミ発表と違う事実を知り得たなら、なぜそれを事前に公表しなかったのかも問題視している。
JBCとしては、うやむやに問題を終わらせる気はない。調査次第では、ジムの存続にも影響する処分が下されそうだ。