ムタ6年ぶり新日降臨 毒霧を連発!

 「新日本」(4日、東京ドーム)

 新春の東京ドームが、グレート・ムタ(年齢不詳)の変幻自在のファイト一色に染まった。約6年ぶりとなった新日本のリングに登場。矢野通(35)とコンビを組み、鈴木みのる(45)、シェルトン・X・ベンジャミン(38)組とスペシャルタッグマッチで対戦。ドラゴン・スクリューやシャイニング・ウィザード、さらに毒霧を何度も吹いて3万5000人の大観衆を沸かせた。試合は矢野が鈴木を12分4秒に裏霞で丸め込んで勝利。盟主・新日本のマットで、改めて健在ぶりを証明した。

 まさに摩訶(まか)不思議なムタ・ワールドだ。東京ドームの長い入場ロードを、矢野と並んで悠然と歩んでリングインしたグレート・ムタ。ゴング直後にいきなり緑の毒霧を吹き、久々となる新日本のリングであいさつ代わりのパフォーマンスだ。このムタのペースに巻き込まれないようにと、鈴木・ベンジャミン組は鈴木軍のTAKAみちのく、タイチも加わって場外乱闘で矢野を痛めつける。

 しかし、ムタはベンジャミンをドラゴンスクリューで蹴散らすと、今度は場外でのイス攻撃で鈴木に強烈な一撃を食らわせて自分のペースに引きずり込んだ。マットに戻るとフラッシングエルボー、さらにシャイニング・ウィザードを連発。ピンチに陥った鈴木軍はタイチが乱入しようとしたが、そこにムタが今度は赤の毒霧で迎撃する。顔面を真っ赤に染めたタイチは悶絶(もんぜつ)してリング下に転落した。

 もうここまでくれば、ターゲットは鈴木みのる、ただ一人。きっちり狙いを定めたムタは、とどめとなる緑の毒霧を鈴木の顔面に浴びせて決定的なダメージを与えた。視界をさえぎられた鈴木を矢野が裏霞で丸め込んでフィニッシュ。得意満面で引き揚げてきた矢野は、「要領の良さが違うんだよ。鈴木、テメエは相変わらずアナログだな」とニヤニヤしながら挑発した。

 フラフラのまま花道を下がった鈴木はノーコメント。そして、ムタはいつものように無言のまま、再び闇の世界へと姿を消した。

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