粉川は判定負け…暫定王座獲得ならず
「WBA世界フライ級暫定タイトルマッチ」(4日、ナコンラチャシマ)
ボクシングのWBA世界フライ級暫定タイトルマッチが4日、タイ・ナコンラチャシマのスラナリー陸軍施設特設リングで行われ、挑戦者で同級15位の粉川拓也(28)=宮田=は0-2の判定で、暫定王者のヨドモンコン・ポーセーンチップ(23)=タイ=に敗れた。
前半は前日本王者でもある粉川がスピードと手数でペースを握った。地元ファンの声援を受けて終盤はヨドモンコンが出てきたが、粉川も下がりながらもパンチをまとめて応戦した。最終ラウンドが終わると両者が手を挙げて勝利をアピール。粉川有利かという流れだったが、ジャッジは地元のヨドモンコンを支持した。なお、日本ボクシングコミッションは正当な理由のないWBA暫定王座を認めていない。
粉川は2007年11月にタイ・ハジャイでポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)の持つWBC世界フライ級王座に挑み、判定負け。その後、日本王座を獲得したが、昨年12月の4度目の防衛戦で村中優(フラッシュ赤羽)に敗れて陥落。この試合が再起戦でもあった。通算戦績は26戦22勝(13KO)4敗。
ヨドモンコンは昨年11月にタイ・チョンブリで江藤光喜(白井・具志堅スポーツ)を12回TKOで破り、暫定王座を獲得。今回が初防衛戦だった。戦績は36戦34勝(20KO)2敗。