中広大悟ラスト飾る!4・13引退試合
「デイリー後援・ボクシング8回戦」(4月13日、広島県立総合体育館小アリーナ)
ボクシングの元日本スーパーフライ級王者・中広大悟(32)=三栄=の引退試合が、4月13日に広島市中区の県立総合体育館小アリーナで行われる。「2014・SANEI FIGHT PRO BOXING SPRING SERIES」(デイリースポーツ後援)のセミファイナル、53キロ級8回戦でペットサイファー・ルークメーラムプーイジム(タイ)と戦う。中広は“最後の試合”に向け調整を続けている。
最後の戦いに向け元日本スーパーフライ級王者の中広は、大粒の汗を流している。所属する三栄ジムで後輩たちとともにルークメーラムプーイジムとの引退試合を目指しトレーニングを積む。
2012年12月16日にピサヌテープ・ギャットチョイヤンに勝って以来、1年4カ月ぶりの公式戦。「勝つのは絶対だと思う。熱い戦いをするんで、みんなに楽しんでもらえたら。締めくくりという形で、これで終わりだと思うと感極まるかも」。通算30戦目となる一戦に闘志を燃やした。
高校時代までサッカー選手として活躍。広経大に入学後「サッカーでは目立たない。何をしたら目立つか考えて人のやっていないことをやろうと思った」と、プロボクサーを目指した。01年9月にプロデビューし、08年12月17日に杉田純一郎を破り日本スーパーフライ級王者となり、3度の防衛に成功した。「人間を強くしてくれた。こんなに長くやれるとは思わなかった」とボクシング人生を振り返った。
試合に向け、間もなく減量に入る。「プロで減量がしんどかった。試合で負けるのも悔しいけど、減量で得るものが多かった。腹が減って寝られないくらいですから。4週間前から減量に入るけど、過酷な減量が人生最後だと思うと頑張れる」。残り少なくなったボクサー人生に目を輝かせた。
「今までボクシングを見たことがない人も、僕の戦いは最後なんで暇があったら生で見にきてほしい。ボクシングの魅力を最後に伝えられたらいい」。元日本チャンプは、4・13、地元広島のリングで人生最後のパンチを繰り出す。