辰吉 山中に「ぜいたく言うな!」
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(23日、大阪城ホール)
“浪速のジョー”こと元WBC世界バンタム級王者の辰吉丈一郎が、大阪城ホールで山中慎介(帝拳)、長谷川穂積(真正)のダブル世界戦を観戦した。
自身がかつて保持した王座を守った山中を「強いね。サウスポーの長所を生かしたノーモーションの見えない左がいい」とたたえた。
山中がボクシングを始めたきっかけは、1997年11月22日に辰吉がシリモンコン・ナコントンパークビュー(タイ)に7回TKOで勝利し王座に返り咲いた、大阪城ホールでの世界戦を見たことだった。
試合後、内容に納得していない山中に辰吉は、「勝ったんやからぜいたく言うな!」と辰吉節。現在、日本でのライセンスは失っているが、43歳の今も現役として練習を続けている。「自分がおった場所(WBCバンタム級王座)でもあるし、あのベルトをもう1回巻きたい思いはある」と本音ものぞかせた。