大森、同期・秋山粉砕で悲願CC初優勝
「全日本」(27日、ボディメーカーコロシアム)
大森隆男(44)が、92年全日本デビューの同期・秋山準との対決を制し、チャンピオン・カーニバル初優勝を飾った。フィニッシュはスライディング式のアックスボンバー。秋山が狙った故ジャイアント馬場さん、スタン・ハンセンさん、鈴木みのるに続く4人目の連覇を自慢の右腕で砕いた。
10度目の出場でトロフィーを手にし「自分が新弟子のころからずっと憧れていたトロフィーと諸先輩方の勇姿。いつか取りたい、絶対取るぞと思ってやってきた。きょうは報われた気がする」と感激した。
ともに1日3試合目だったハードな戦いを大森が勝ち抜いた。Aブロック2位で迎えた大森は、ケンドー・カシンとの公式戦、諏訪魔との代表決定戦に勝利。柴田正人戦後、ジョー・ドーリングとの代表決定戦をクリアした秋山は涙をのんだ。
体調不良で大会をリタイアした3冠王者・曙に、1月に挑戦して敗れた大森だが「もちろん(再挑戦に)名乗りを上げる」と宣言。大きな勲章を手にした実力者の進撃が始まる。