一翔“鋼鉄の心臓”で王者を追い詰める
「IBF世界フライ級タイトルマッチ」(7日、ボディメーカーコロシアム)
予備検診が5日、大阪市内で行われ、4選手とも異常はなかった。日本最速の15戦で3階級制覇に挑む井岡一翔は、1分間の脈拍数がわずか36回と“鋼鉄の心臓”を作り上げた。マラソン選手並みのスタミナで王者を追い詰めるための肉体は完ぺきに仕上がった。また、会見に同席した叔父の弘樹氏が王者と熱い“場外バトル”を演じた。
驚異的と言われた前回の最高数値39回を更新した。人間の1分間の脈拍数は通常60~80回とされ、王者の脈拍は62回。それに対し、一翔が記録したのは26回も少ない「36回」だった。
一翔は1分間の最大脈拍数においてもマラソン選手並みの218回を誇る。驚異的な上下の数値差は、体力の限界と回復力が人並み外れていることの証明だ。
「今回は練習量を落とすことなく、いつも以上に最後まで追い込めた」と、父でトレーナーの一法会長。減量苦が和らいだことにより、練習量がライトフライ級時代よりも、格段に高密度になった。フライ級へ約1・8キロ増えた分が、無尽蔵のスタミナをさらに強化する形で跳ね返ったのだ。
「やってきたことに手応えはある。自信を持ってリングに上がりたい」と一翔。手に入れた“鋼鉄の心臓”でアマ時代に敗れた王者に雪辱を果たすのみ。足を使う王者を4回までに追い詰め、中盤以降、KOで仕留めるのが必勝作戦だ。
一方、あわや場外バトルとなるほど、熱くなったのが叔父・弘樹氏だ。会見で王者が「百%勝つ」と人さし指を立てると「百?無理だ!!」とかみついた。笑顔で「百だ!!」と繰り返す王者をにらみつけた。弘樹氏が3階級制覇に初挑戦してから7623日。5・7、井岡家の悲願を、おいがかなえる時はきた。
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