“現役高校生”王者・高山がV2防衛

 「IBF世界ミニマム級タイトルマッチ」(7日、ボディメーカーコロシアム)

 王者・高山勝成(30)=仲里=が小野心(31)=ワタナベ=に判定3‐0で完勝し、V2防衛した。序盤から積極的に前に出て有効打を繰り出し、10回と12回にダウンを奪ってKO寸前まで追い詰めた。日本初3団体王者が次に照準を定めるのは年内のWBO王者との王座統一戦。4団体完全制覇へ向け、まずは「通過点」を満点突破した。

 高山が鬼になった。10回だ。ダメージで小野はロープにうずくまった。高山はレフェリーをチラ見し、試合を止めないことを確認すると、下から上からパンチの連打を浴びせ、ダウンを奪った。

 「日本なら止める。海外なら止めないレフェリーはいる。勝負なんで」。海外で猛者相手に激戦を繰り広げた経験があるからこその非情ファイトだった。

 7年ぶりの日本人対決。「やりにくい」と想定していた通り苦戦した。中盤まで「全く効かない」左ストレートを被弾。7、8回と両まぶたをカットし、ようやく火が付いた。12回もフラフラの小野を連打でダウン。KOこそあと一歩で逃したが判定3‐0の完勝。V2防衛に成功した。

 将来の指導者を目指し、4月からは名古屋市の私立菊華高に入学した。「学割が使える。遠足、学食が楽しみ」。中学卒業後ボクシング一筋だったため、30歳にして念願の高校ライフにワクワクだ。

 この日は校長、担任ら同校関係者が応援に駆け付けた。「テレビで応援」を約束してくれた15歳も下の同級生にリング上で「ノート見せて。授業教えてな」と呼びかけた。

 まだ2度しか同校に通えてないが宿題もキッチリ。国語、英語、数学の学習教材を多い時で1日1時間、机に向かって解いた。「ベルト死守と宿題」のノルマをこなし“凱旋登校”を楽しみにする。

 高校1年生王者は年内にWBO世界ミニマム級王者・フランシスコ・ロドリゲス・ジュニア(メキシコ)との王座統一戦を目指す。文武両道で夢の4団体完全制覇へ突っ走る。

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