帝里木下、神戸で王座戦 まるでベガス

 「IBF世界スーパーフライ級王座決定戦」(7月18日、神戸ポートピアホテル)

 ボクシングの千里馬神戸ジムは9日、神戸市内で会見し、IBF世界スーパーフライ級3位で前日本同級王者の帝里(ている)木下(28)が同級1位・ゾラニ・テテ(25)=南アフリカ=と王座決定戦を行うことを発表した。7月18日に神戸ポートピアホテルの結婚式場で行い、国内では異例となるホテル興行。観客にもタキシードなど正装が望まれ、ラスベガスムード漂う世界戦になる。

 異国情緒漂う神戸でラスベガス気分が味わえそうだ。帝里の世界戦会場は神戸ポートピアホテルの大広間、大輪田の間に決定。約3000人収容可能な結婚式場で、もちろんボクシングで使用されるのは初めてとなる。

 千里馬啓徳会長(56)が現役時代の85年、米デトロイトに遠征して以来、夢に描いていた国内では珍しいホテル興行。元世界2階級王者・長谷川穂積(真正)が同ジム所属時に1度破談した経緯もある中、30年越しで実現した。

 結婚式場だけに、スポットライトなど演出設備も充実。「パンチパーマと草履はお断り。紳士淑女の格好、タキシードでお願いします」と会長。海外ばりの“セレブ感”にこだわり、観客には正装での来場を求めた。

 異例の一戦ながら、ホテル勤務の帝里にとっては、まさにホームとなる。この日は職場の神戸ポートタワーホテル内で会見。「雰囲気は慣れ親しんでいる」と、腕をぶした。

 08年5月のデビューから20戦19勝(3KO)1分け、日本王座を5度防衛し無敗をキープ。前王者の亀田大毅(亀田)のベルト返上にともない、チャンスが巡ってきた。王座を争うテテは、21戦18勝(16KO)3敗と強打が自慢。サウスポー対決に「強いですが隙も見つけた。絶対かなわないという相手ではない」と自信を示した。 元世界王者・徳山昌守氏に憧れ、競技を始めた。大先輩からは「死ぬ気で頑張れ」とゲキももらった。勤務先の松山みさお社長(43)からは世界奪取なら昇進を約束された。

 「必ず獲ります」。ホテルマンの意地にかけ、ホテル決戦で負けられない。

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