王者大平が判定で初防衛に成功
「日本ミニマム級タイトルマッチ10回戦」(9日、後楽園ホール)
王者大平剛がスピーディーな左でペースをつかみ、2‐0の判定で初防衛に成功した。2度目の王座挑戦でベルト奪取を目指す岩橋裕馬に対して、サウスポースタイルから左を巧みに上下に打ち分けてリードした。
中盤過ぎにはロープに詰めて連打をたたき込み、逃げ切るかにみえた。ところが、終盤に岩橋のカウンターが決まり大きなダメージを受けたが、何とか乗り切った。
3人のジャッジの1人はドローだったが、あとの2人は2、4ポイント差で王者を支持。ベルトを死守した大平は涙を浮かべながら、「どちらが勝つか分からなかった。きつい練習をしてきたし、皆さんの応援が励みになった」と喜びのコメント。最強の挑戦者を下して、ホッとした表情だった。