大森が3冠王座奪取!次は5冠王狙う

 「全日本」(15日、後楽園ホール)

 大森隆男(44)が92年デビューの同期、秋山準(44)を破り、5度目の挑戦で初めて3冠王座を手にした。初優勝した4月のチャンピオン・カーニバルに続き、最も負けたくない相手からの勝利。SUSHIと缶ビールで乾杯した大森は「開けなかった扉をこじあけた」とベルトの重みをかみしめた。

 想定通りの展開だった。アームブリーカーや鉄柱攻撃など、“アックスボンバー封じ”の右腕集中攻めに苦しんだ。しかし、そのときのために準備した左腕の強化が役立った。エクスプロイダーやランニングニーにも耐えた大森は、背後からパワーアップした左腕で斧爆弾。さらに、右腕でたたみかけた。カウント2で返されると、‐カーニバルを再現するようなスライディング斧爆弾で難敵を沈めた。

 デビューから21年8カ月、00年に1度退団し、12年に復帰した古巣でようやく手にした至宝。うれしくないはずがない。それでも、昨年の分裂騒動に続き、今年も現体制から独立し、7月から新運営会社で再出発する“お家事情”でファンを困惑させている。「おめでとう!」という大歓声に対し、新王者はリング上から異例の謝罪で“返答”した。

 「今までも、今も、これからも、全日本プロレスは誰のものでもない。みんなのものだ。ファンの人には申し訳ございません。ご心配おかけします」。伝わる真摯(しんし)な思いに拍手が大きくなる中、「でも、何があっても応援してくれるみんながいる限り、どこまでも戦います。これからも全日本プロレスをよろしくお願いします」と続けた。バックステージでも「(ファンには)何の罪もない。ファンの人が悪くてこうなったわけでもなんでもない。ひっくるめてこっちの事情」とファンへの思いを口にした。

 「行動、言動すべて恥ずかしくないような人から目標とされる王者になりたい」。早くも王者の自覚十分の大森に休む暇はない。29日・札幌で諏訪魔(37)との初防衛戦が決定済み。前日の28日は同所で秋山と組み、諏訪魔&ジョー・ドーリングの世界タッグ王座に挑戦する。

 44歳にして巡ってきた5冠王のチャンス。「戦って、戦って、戦い抜く。世界タッグは絶対巻くし、3冠のベルトは何があっても渡さねえ」。昨年10月の諏訪魔以来の快挙を達成すれば、遅まきながら“大森時代”の到来。今の勢いなら、7月からの新生・全日本をエースとしてけん引する可能性は高そうだ。

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