江藤壮絶KO!OPBFフライ級王者に
「東洋太平洋フライ級王座決定戦」(17日、後楽園ホール)
江藤光喜(26)=白井・具志堅スポーツ=がアーデン・ディアレ(フィリピン)を8回KOで破り、自身初の東洋太平洋タイトルを獲得した。
壮絶な逆転勝ちだった。3回に左フックでダウンし、7回にも右フックでダウン。相手の距離でパンチをもらい、ダメージを重ねた。
7回終了時点でジャッジ全員に5ポイント差を付けられた。陣営は8回「いいのをもらったらタオルを投げる」と送り出した。
これに奮起し「捨て身でいったのがよかった」と、最終回のようなラッシュ。左がアゴをとらえるなど打ち合いを制し、3度のダウンを奪った。
「リングで死んでもいいと思っている」という言葉そのもののファイト。しかし、ダメージの色は濃く、表彰式はトレーナーに支えられていなければ立っていられない状態で、病院へ向かった。
13年11月、WBA暫定王座を初防衛戦で失った。あれから200日‐江藤光喜が執念の勝利をつかんだ。