藤岡38歳10カ月女子最年長防衛!
「WBA女子世界スーパーフライ級タイトルマッチ」(7日、後楽園ホール)
3階級上げての2階級王者、藤岡奈緒子(38)が川西友子(27)を3‐0の判定で下して初防衛に成功し、通算対戦成績を12戦12勝(6KO)とした。8月に39歳となるベテランは、まだまだ世代交代を許さないつもりだ。
下克上を狙う11歳年下の挑戦を寄せ付けなかった。身長158センチの藤岡に対し、川西は171センチのハードパンチャー。13センチ上回る相手を積極的なボクシングではねつけた。
1回、川西の早いジャブに戸惑った。だが「中間距離は危ない。中に入っていこう」と切り替えも早かった。飛び込んでロングフックを戦端にする戦術で、2回以降はペースを奪い返し、ジャッジ全員が97‐93を付ける3‐0の貫禄勝ちだ。
38歳10カ月での王座防衛は、女子の最年長記録。「周りが年のことを言うけど、場数も踏んでペース配分もやれる。最後まで息が上がらなかった」と、王座防衛の意識は高い。
「本場のメキシコや、アルゼンチンでやりたい」‐藤岡の目は輝く舞台を見据えている。