興毅「信じて待つ」11日に移籍審査

 ボクシングの元3階級王者、亀田興毅(27)のジム移籍問題を審議する、日本ボクシングコミッション(JBC)の資格審査委員会が11日に開かれることが9日、決まった。興毅はこの日、WBO世界バンタム級王者、和毅(22)がラスベガスで行う防衛戦応援のため出発する前に成田空港で取材に応じ「信じて待つだけ」と話した。

 出発前の成田空港。グレーのスエットの上下にキャップ、ブルーのシューズ姿。やや硬い表情で、自身の移籍問題について重い口を開いた。

 「全部出すものを出して、やることをやっている。移籍に関してはJBCが委員会を開いてやることなんでね。いい結果を信じて待つだけ」

 4日に「UNITEDジム」が興毅の移籍を発表、JBCに移籍届を提出した。興毅も「今までのことを教訓とし、二度と過ちを繰り返さないよう一層精進していきます」と、一連の不祥事を謝罪する文書を発表した。

 興毅は試合のできない現在の立場について「(心が)落ち着くことはない」と打ち明け、一方で「いつ試合してもいいくらいに仕上がっている」と話した。昨年11月19日に孫正五(韓国)と行ったWBA世界バンタム級防衛戦が最後の試合。ボクサーとしての本能がうずいている。

 ボクシングへの取り組み方も「これまで感覚でやってきたけど、展開をいろいろ想定して練習している。体も頭も疲れる」と変化を見せ始めている。

 JBCは11日に資格審査委員会を開き、同ジムへの移籍の可否を審議するが、移籍先については世界戦の実績のある大手ジムという条件を付けている。

 また、2月に下された処分について、亀田サイドがいまだに法廷闘争の構えを崩していないことも問題視しているだけに、厳しい結果も予想される。

 興毅は移籍が許可されない場合については一言も語らず機上の人になった。審議の結果はラスベガスで聞く。

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