高山、日本初4団体制覇なら宿題免除
「IBF・WBO世界ミニマム級王座統一戦」(9日、モンテレイ)
日本ボクシング界初の4団体制覇へ向け、王座統一戦に臨むIBFミニマム級王者の高山勝成(31)が4日、関西国際空港からメキシコへ出発した。見送りには、4月に入学した私立菊華高(名古屋市)の山岸鳴門校長(58)が駆け付け、勝って4本目の世界ベルトを持ち帰った際には、夏休みの宿題を免除するユニークなプランを明かした。
高校生・高山にとっては、4本目の世界ベルトが夏の課題学習だ。山岸校長が、直々に名古屋から関西国際空港に駆けつけ、猛ゲキ。敵地での大一番に勝てば、夏休みの宿題免除の“ご褒美”プランが示された。
「宿題免除は私個人の考え」と校長。6月に統一戦が決まって以降、自らの指示で学業より試合に集中させてきた。宿題の量は「試合後に教科の先生と相談して」決まる予定ながら、夢の4団体制覇なら相当、大目に見られるのは確実だ。
校長自ら先頭に立ち、菊華高挙げての応援態勢を敷いている。30歳を過ぎて高校に入学し、二足のわらじで同校の名声を高めてきた高山には、さらにビッグな勲章を用意する。
同校では卒業時、学業などで秀でた学生には「理事長賞」が贈られる。もっとも、偉業を達成すれば、「理事長賞では収まらない。それ以上の特別なものを」と校長は話した。
ボクシング史に、校史に名を刻む真夏の決戦。出陣を前に、王者は「やっとこの日が来た。必ずベルトを持って帰る。負けられない」と、14歳から中出博啓トレーナーと二人三脚で歩んできた集大成に力を込めた。
すでにWBA同級王者のヘッキー・ブドラー(南アフリカ)から対戦オファーも届く。日本史上初、夢の3団体統一王者へ向けても、まずは「第1の目標」を突破する。
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