八重樫3階級狙う!再起戦が世界戦も
4度目の防衛に失敗した前WBC世界フライ級王者・八重樫東(31)=大橋=が、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との激闘から一夜明けた6日、横浜市内の大橋ジムで会見に応じた。ボクシングファンだけでなく、日本中を熱くさせた男は傷だらけの顔で再起を誓った。
赤く腫れた顔。右目の上には、ばんそうこうを貼っていた。「右の鼓膜が破れているみたい。6回に右ストレートを耳にもらってからバランスもおかしくなった」と苦笑いを浮かべた。
激闘から一夜明けた八重樫は「悔いはありますよ。ゴンサレスは、やはりよかった。プレッシャー、パンチ、動き。すべて初めての経験だった。獣じみた強さでなく、クオリティーの高いボクシングだった」と、拳を交えた手応えを明かした。
早朝からジムには「感動した!!」とファンからの電話が殺到。八重樫のブログにも多くの激励の書き込みがあった。防衛に失敗したが、引退はしない。「ライトフライかスーパーか…。ライトだと減量が7、8キロになるんでしんどいんですけどね」と言いつつ、会長に一任する。
大橋会長は「(ライトフライに)下げて3階級も考えています。再起戦が世界戦の可能性もある」と、大一番を乗り越えた愛弟子の今後に期待していた。