45歳・池山が3‐0判定で初防衛
「WBO世界女子アトム級王座決定戦」(20日、アゼリア大正ホール)
アトム級は王者の池山直(45)=フュチュール=が秋田屋まさえ(ワイルドビート)に3‐0で判定勝ちし、初防衛を果たし、男女を通じて国内最年長の世界王者を守った。ミニフライ級王座決定戦は池原シーサー久美子(29)=フュチュール=がグレッチェン・アバニエル(フィリピン)を2‐1の判定で破り、初のタイトルを獲得した。
年齢を感じさせないフットワークが光った。岡山市役所に勤める公務員ボクサー、池山は18日に45歳になったばかり。判定勝ちでの初防衛に「ほっとした。みなさんに支えられてリングに上がることができた」と、ほとんど腫れなかった小麦色の顔をほころばせた。
2回にダウンを奪った後、リーチの長い秋田屋の懐に入り、以降も有効打を浴びせ続けた。中盤はテクニックのある挑戦者に挽回されたが「9、10ラウンドで元気になった」と、終盤で再びエンジンがかかった。
年齢の関係で、負ければ日本ボクシングコミッション(JBC)から引退勧告を受ける可能性がある。そのために「防衛を続けることが、現役続行につながる。もっと伸ばしていきたい」と意欲をみなぎらせた。