ボクシングの前ＩＢＦ世界ミニマム級王者で同級３位の高山勝成（３１）＝仲里＝が８日、会見し再起とともに、同級４位のホセ・アルグメド（２５）＝メキシコ＝と王座決定戦を行うと表明した。

　８月のＩＢＦ・ＷＢＯ同級王座統一戦でフランシスコ・ロドリゲス（メキシコ）に判定で敗れ、日本初の世界４団体制覇を逃した。２カ月間、進退に悩んできたが「やられっぱなしで終われない」と現役続行を選択した。

　高山陣営によれば先週、ロドリゲスがベルトを返上。ＩＢＦから空位の王座をかけて決定戦を行うよう通知が届いた。「チャンスが舞い込んだ。モノにして、その先に４団体がある」と高山。勝てば日本初の３度目の王座返り咲き。悲願の４団体制覇再挑戦につなげる決意だ。

　陣営は年末か来年１月の日本開催を相手陣営と交渉中。順調なら今月末までに合意する。

　この日、高山は大阪市内のジムで本格再始動した。愛知・菊華高に入学し、２学期は勉強漬けの日々。体重が５７・５キロまで増えた、なまった体を追い込んだ。