山中“胃袋も神”7度目防衛イ~感じ
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(22日、代々木第二体育館)
前日計量が21日、都内のホテルで行われ、7度目の防衛を目指す王者・山中慎介(帝拳)は53・5キロ、挑戦者・スリヤン・ソールンビサイ(タイ)は53・1キロでともに一回でパスした。山中は前日の練習後に150グラムのステーキを平らげる余裕ぶり。“神の左”を持つ王者は減量も完全にコントロールする“神の胃袋”の持ち主でもあった。
バンタム級の上限、53・5キロで前日計量を終えた山中は最高の顔色だった。ミネラルウオーターを飲み、ポットに用意したスッポンエキス入りの特製スープをすすった。「水分を摂ってさらに元気になった。何の不安もない」と、落ち着いた表情だった。
驚くことに、前夜はレストランで最高級の牛ヒレステーキ150グラムとサラダを平らげたという。「ここ2試合、計量前はステーキを食べています。体重など、過去のデータを取っていて、参考にしながらやっている」と、徹底した体調管理のなせる技でもある。
計量前夜は絶食するボクサーも少なくないだけに、山中の完璧なコンディションつくりが垣間見える。「減量は以前ほどつらくなくなりました。防衛を重ねるごとに、減量がうまくなってきている。年齢を感じない」と手応え十分だ。
試合前夜の夕食は「日本タイトルのころから試合前はウナギ。脂っこいからよくないという人もいますけど、好きなものを食べるのが一番、という結論です」と屈託ない。
具志堅用高の日本記録に並ぶ世界戦6連続KO勝利も懸かる一戦。万全の状態に仕上がり、後はゴングを待つだけだ。「KOを重ねれば、ビッグマッチに近づけると思う。意識する」。来年に見据える海外での団体統一戦という大舞台に向け、圧倒的な強さを見せつける。
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