宮尾、感謝のV5!残り2秒KO決めた

 「WBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ」(25日、戸倉体育館)

 WBA世界女子ライトミニマム級タイトルマッチ10回戦が25日、長野県千曲市の戸倉体育館で行われ、王者・宮尾綾香(31)=大橋=が最終10回の残り2秒、挑戦者で同級8位の西村聡美(33)=折尾=を劇的なKOで下して、5度目の防衛に成功した。同市出身の宮尾にとって念願の凱旋試合。勝ち名乗りを受けたリング上で感激の涙がこぼれた。

 故郷のリングで劇的なフィニッシュを見せた。接近戦から右のアッパーでぐらつかせ、すかさず左フックでアゴを浮かすと強烈な右ストレートをたたき込んだ。絵に描いたような1・2・3、西村が崩れ落ちた。試合終了2秒前のKO勝利だった。

 勝ち名乗りを受ける宮尾の目が潤んでいた。世界タイトルを獲って以来の涙は、凱旋試合を飾った安どでもあった。高齢で遠出できない祖父・修さん(86)と祖母・きくのさん(82)に自分の試合を見せたい。思いをかなえてくれたのが大橋会長と地元後援会だった。

 「負けられないのはどの試合も同じ」とは言うものの、これまでにないプレッシャーがあった。具志堅用高がタイトルを失ったのも地元の沖縄。凱旋試合には喜びと同時に重圧もある。

 高校時代に通っていた美容院でコーンローを編んだ。実家に泊まり、父・益登さん(59)と母・長子さん(55)、祖父母とくつろぎ、おでんとステーキの夕食に舌鼓を打った。朝は実家で飼っているウコッケイや名古屋コーチンなど4種類の鶏の卵でつくった卵焼きで腹ごしらえして出陣。家族の期待に応えられたのが一番うれしい。

 大橋会長は「次の目標は、小関桃(WBCアトム級王者)の記録超え(世界戦14度防衛)か、対戦だね」と宣言。宮尾の進撃は止まらない。

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