49歳ホプキンス統一戦に敗れ王座陥落

 10回、コバレフ(手前)の左フックに顔を歪めるホプキンス(撮影・大橋小太郎)
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 「WBA、IBF、WBO世界ライトヘビー級王座統一戦」(8日、アトランティックシティー)

 ボクシングの世界ライトヘビー級3団体統一戦が8日(日本時間9日)、米国ニュージャージー州アトランティックシティーのボードウォークホールで行なわれ、WBO王者セルゲイ・コバレフ(31)=ロシア=が史上最高齢の49歳でWBA、IBF王座を統一したバーナード・ホプキンス(49)=米国=に3-0の判定勝ち(120-107が2人、120-106が1人)を収めた。

 初回に右パンチで先制のダウンを奪ったコバレフは、その後も攻め急がず、ジャブを突いてペースを完全に掌握。パワー、体格で勝る相手に丁寧に攻められたホプキンスは反撃の糸口が見出せず、ずるずるとラウンドを重ねた。

 コバレフは8回にも右ストレートを決めてホプキンスをダウン寸前に追い込むと、最終回には連打をまとめてKO寸前。この修羅場も最後まで耐え抜いたホプキンスもさすがではあったが、ロシア人王者の完全支配の印象だけを残して終了ゴングが鳴った。

 圧勝したコバレフの戦績は27戦26勝(23KO)1分け。「アウトボクシングもできることを見せられたと思う」と満足げに述べた3団体統一王者は、実際に破壊力と上手さを兼備しており、今後は挑戦者探しに苦労しそうだ。

 64戦55勝(32KO)7敗2分けとなった“エイリアン”ホプキンスは自身の持つ最年長世界王座防衛記録の更新に失敗。WBAスーパーとIBF王座を失い、「コバレフは必要以上に打ち合わず、上手く戦った」と相手を賞讃。49歳9カ月となった元王者は、注目の去就については「現時点では(現役続行するかどうかは)50-50」と言葉を濁している。

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