ロマゴン「井上と来年末やりたい」
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(22日、横浜国際プール)
王者ローマン・ゴンサレス(27)と井上尚弥(21)=大橋=の対戦が来年末の実現を目指して動き出していることが13日、分かった。ゴンサレスは初防衛を前提に対戦を熱望。井上尚陣営も王座を奪われた八重樫東(31)のリベンジを狙っており、両陣営とも“リアル怪物決定戦”は望むところ。軽量級史上最高のビッグマッチになるはずだ。
初防衛戦を目前に控えたロマゴンが「井上選手は若いし、パワーとコンビネーションブローがある。ぜひ、来年やりたい」と名指しした。本田明彦帝拳ジム会長も「究極の一戦だね。来年末になるだろうけど、実現させたい」と前向きだ。
井上尚を「いいボクサー」と評価したロマゴンだが、八重樫が「尚弥の方がパンチ力はある。倒せる」と話したと聞くと、薄笑いして首を振った。「東選手より井上選手の方が弱いと思う。プレッシャーに耐えられる人じゃなさそうだし、彼には経験が不足している」とバッサリ。
年末にO・ナルバエス(39)=アルゼンチン=の持つWBO世界スーパーフライ級王座に挑戦する井上尚は「八重樫さんの借りを返したい」と、打倒ロマゴンを既定路線と位置づけており早くも火花が散っている。
ロマゴンはこの日、日本同級王者の村中優(フラッシュ赤羽)と6ラウンドのスパーリングなどを公開。スピードと連打で圧倒する場面もあり、調整は順調。村中は「パンチの力なら尚弥の方が上だと思うけど、攻撃の幅が…。本能的に攻めて来る。男というよりオス、動物的です」とあきれた口ぶりだった。
どの階級での対戦になるのか、団体王座統一戦の可能性を含め、期待は膨らむばかりだ。