辰吉Jr一発合格!初の父子世界王者へ

 ボクシングの元WBC世界バンタム級王者・辰吉丈一郎(44)の次男・寿以輝(じゅいき、18)が24日、大阪IMPホールでプロテストを受験し、合格した。1回に左フックで“ダウン”を奪い、父譲りの破壊力を見せつけた。来春にもプロデビューする予定で、日本初の父子世界王者を目指す。また、同日に大阪市住吉区民センターで行われた六島ジム興行(本社後援)で、“イケメンボクサー”丸田陽七太(ひなた、17)がプロテストを受験し、合格した。

 “浪速のジョー”を受け継ぐ破壊力が、拳には宿っていた。1回、寿以輝は前傾姿勢から的確にジャブをヒット。強烈な左フックを顔面にたたき込み、4月にプロデビューした小山英哉(ワイルドビート)をコーナーに吹っ飛ばした。

 ヘッドギアの上からながら、衝撃のダメージを与えた。レフェリーは“ダウン”と判断し、いったん試合を止めた。最後の2回も手数、パワーで圧倒した。

 グローブが到着せず、テスト開始が30分遅れるアクシデントに見舞われた。「緊張しやすいので、今までで1番緊張した」と言うが、文句なしの一発合格だ。晴れてプロボクサーになったことに「うれしい」と、満面の笑みを浮かべた。

 昨年1月、父と同じ大阪帝拳に入門した。85キロあった体重を半年で20キロ減量した。そこから1年3カ月以上たち、ようやく10月、父が受験にGOサインを出した。「すべてが勉強になった」。東京の帝拳ジムへの出稽古でディフェンス面などを磨いた。

 カメラ4台、報道陣50人が押し寄せたほど、異例の注目の中で行われたプロテスト。「普通ならあり得ないし、めちゃくちゃうれしい」。カリスマの次男として重圧などどこ吹く風だ。

 父と同じバンタム級を予定し、来春にもプロデビューする。日本初の父子世界王者に向け、第一歩を踏み出す。「父は全部がすごい。目標は世界チャンピオン。父と同じWBCのベルトが欲しい」。18歳は夢へと目を輝かせた。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

ファイト最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(ファイト)

    写真

    話題の写真ランキング

    リアルタイムランキング

    注目トピックス