元子夫人「思い出してくれたら十分」

 「全日本」(31日、後楽園ホール)

 全日本の創設者で99年1月31日に死去したジャイアント馬場さんの十七回忌追善興行が行われた。セレモニーでは現役時代の映像が流された後、馬場元子夫人、秋山準社長以下選手が入場し、故人に黙とうを捧げた。

 感極まる表情を浮かべた元子夫人は「16年は早いのか遅いのか分からない。リングサイドに入るのは、馬場さんが元気なときは1度もなかった。馬場さんの場所、レスラーたちの場所だから居心地のいいものじゃない」としながら、「懐かしいと思って来られた人もたくさんいると思う。何かあったときに馬場さんのことを思い出してくれたら十分。それ以上のことは思いません」と満員の観客に感謝した。

 また、自身の強い希望で、4年ぶりの出場が決まったTARUの試合(TARU&人生対相島&ケア)をじっくり観戦。「(TARUも)新崎さん、相島選手にしても遠い人じゃない。何かあると助けてもらえると思うので、それってうれしい」と信頼を明かした。

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