カシアス内藤Jr 東洋太平洋に照準
「日本スーパーフェザー級タイトルマッチ」(9日、後楽園ホール)
王者・内藤律樹(23)=E&Jカシアス=が2-0の判定で伊藤雅雪(24)=伴流=を下し、3度目の防衛に成功した。
スピードあふれる攻防でほぼ互角で迎えた七回、一瞬を捉えた左ストレートを顔面に決め、ぐらつかせた。これが勝負の流れを決め、接戦をものにした。
「あれをもっと早く当てたかった」と振り返った。「伊藤選手は強かった。一年前の自分なら100%勝てなかった」と、相手の実力を認めた上で、自身の進化もアピールした。
この防衛を日本王座卒業と位置づけている。次戦は1月17日に金子大樹(横浜光)の挑戦を退けた東洋太平洋同級王者のジョムトーン・チューワッタナ(タイ)を目標にする。
ジム会長の父は、沢木耕太郎の名著「一瞬の夏」で知られる元東洋ミドル級王者のカシアス内藤(65)。父が果たせなかった世界王座奪取へ、足踏みするつもりはない。