王者柴田「実力差見せつけたい」

 「ボクシング女子ダブル世界戦」(19日、後楽園ホール)

 調印式と前日計量が18日、都内で行われ、4選手ともに一回でクリアした。3度目の防衛戦に臨むIBF世界女子ライトフライ級王者の柴田直子(33)=ワールドスポーツ=は今回が3度目の防衛戦。同ミニフライ級6位の花形冴美(30)=花形=が相手の、4試合ぶりとなる日本人との対戦に自信を見せた。14連続防衛中のWBC世界女子アトム級王者の小関桃(32)=青木=は、勝てば女子の連続防衛の世界記録に王手をかけることになる。

 柴田の3度目の防衛戦は、4試合ぶりの日本人選手との対戦だ。「ここ3試合がメキシコ人とだったので、日本人選手相手は気持ちが高ぶります」と表情を引き締めた。

 対戦相手の花形とは何度かスパーリングでグローブを交えている。階級は1つ下だが、この日を迎える予感はあったという。「お互いに多少の癖は分かっている」相手だ。

 「前に前に出て来て、決してあきらめない選手。だけど、私も世界の舞台で戦ってきた自負があります。実力の差を見せつけたい」と断言した。

 昨年の大みそかには思いがけない朗報が届いた。都立芝商高の後輩、田口良一(28)=ワタナベ=がWBA世界ライトフライ級王座を獲得したのだ。

 「うれしかった。すぐに連絡しました。同じ階級ですし、頑張ってほしい」。柴田にとっても大きな励みになったようで「(商業の)専門的な学校なので、世界王者が2人も出るなんてビックリしてます」と笑った。

 今回の防衛に成功すれば、次は指名試合になる予定。相手は同級1位のマリア・サリナス(メキシコ)が有力。場合によっては敵地での防衛戦になる可能性もあるが、それも望むところ。柴田が静かに闘志を燃やした。

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