小関15連続防衛!女子世界記録に王手
「WBC世界女子アトム級タイトルマッチ」(19日、後楽園ホール)
WBC世界アトム級王者の小関桃(32)=青木=が挑戦者のアイサー・アリコ(23)=フィリピン=に2回1分29秒でKO勝ちし、自らが持つ日本選手の男女を通じて最多の防衛記録を15度に更新した。IBF世界ライトフライ級王者の柴田直子(33)=ワールドスポーツ=は、花形冴美(花形)を2-0の判定で下し、3度目の防衛に成功した。
桃の節句を前に、桃の花が一足早く咲き乱れた。小関が、2008年から君臨し続ける王座をKO勝ちで難なく守り、防衛記録を15に伸ばした。
2回に猛攻を仕掛けた。パンチをボディーへ連打し、アリコの戦意を喪失させた。あっさりと勝利をものにし「もうちょい、やりたかった。練習成果を出す前に終わってしまった」と、物足りなさそうに笑った。
昨年8月、元WBA世界ライトフライ級王者・具志堅用高氏の持つ世界戦防衛13回の国内記録を抜いた。今回、自らの持つ防衛記録を更新し、ウエルター級統一王者のセシリア・ブレークフス(ノルウェー)が持つ女子の世界戦連続防衛記録(16回、継続中)に王手をかけた。
「前回までは数字にプレッシャーがあったが、これからは数字よりも燃え尽きるような試合をしたい」
次の防衛戦は指名試合になる。有吉会長は「話はある。場所はメキシコになるかも」と、海外での試合も示唆した。「メキシコでやる覚悟はある」。闘志をみなぎらせた小関が、防衛ロードを突き進む。