「ＷＲＥＳＴＬＥ－１」（８日、後楽園ホール）

　ＫＡＩが武藤敬司をスプラッシュ・プランチャー３連発で破り、ＷＲＥＳＴＬＥ－１王座を奪取した。新王者は悲願の“武藤超え”にも慢心はなく、「うれしいというより責任重大」と気を引き締めた。試合後、次期挑戦者に名乗りを上げた鈴木秀樹とにらみ合い。「オレは誰からも逃げないし、いつ何時、誰の挑戦も受ける」と対戦を受諾した。

　全日本時代の１２年３月の秋山準戦以来、３年ぶりにシングル戦で敗れた武藤は重責から解放され、「少しホッとした」と安どの表情。ＫＡＩには「エースになるチケットをゲットしただけ。プロレスの神様は途中下車もさせるだろう」とあえて厳しい言葉を送った。今後については「武藤敬司がおしとやかになると“裏の顔”が出てくる」とグレート・ムタ降臨を示唆した。