飯伏幸太、涙の初Vで父への恩返し
「新日本」(15日、広島サンプラザホール)
飯伏幸太が後藤洋央紀をフェニックス・スプラッシュで粉砕し、初出場初優勝を果たした。優勝者に与えられた3王座からの挑戦選択権では、IWGPヘビー級王者・AJスタイルズへの挑戦を表明し、4・5両国での対戦が決定的となった。
「本当に最高です」。飯伏の目に涙が浮かんだ。昨年5月に石井智宏のNEVER、今年1・4で中邑真輔のIWGPインターコンチネンタル王座に挑んで敗れたが、迷いなく「AJとやりたい」と至宝を選んだ。
「喜びは両親に伝えたい」。一昨年3月に68歳で他界した父・六男さんは、故橋本真也さんファンだった息子が同年10月にDDTに加え、新日本と契約するのを見届けられなかった。涙の優勝は「応援してくれていた」父への恩返しだった。
IWGP初挑戦だが「絶対に負けない」と断言した“ゴールデンスター”。センス、ルックスで女性人気も抜群の男が、新日本で天下を取る日が見えてきた。