山中慎介、練習を公開 順調アピール
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)
8度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(帝拳)が10日、都内のジムでスパーリング、ミット打ちなどの練習を公開し、順調な仕上がりをアピールした。
挑戦者のサンティリャンは、上体を振るスタイルから「幽霊」の異名を持つ。いかにもクセ者の印象だが、山中には通用しそうにない。正確で強烈な“神の左”があるからだ。
練習用のグローブは、左ナックルの同じ部分が親指の爪の大きさほど黒ずんでいる。正確無比、しかも強烈に打ち込んでいる証拠だ。浜田剛代表は「同じ場所で強く打ち続けるのは難しい。天性であり、練習のたまもの」と指摘した。
山中に油断はない。「振り回してくるし、パンチの軌道も読みにくい。短い距離では相手のアッパーが届く。中途半端な距離で闘わないこと」と警戒ポイントを押さえている。
昨年4月のV6戦(大阪城ホール)以来2度目の関西での防衛戦。地元・滋賀に近く「東京の7倍くらいの方が応援に来てくれる。期待に応えたい」と、“神の左”で前回逃したKO勝ちを狙う。