山中、勝利のご褒美は自由軒のカレー

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(16日、大阪府立体育会館)

 王者・山中慎介は13日、大阪市内の大阪帝拳ジムで予備検診を行い、挑戦者とともに異常なしと診断された。大阪入りした前日には、5年前から訪れたかった名物カレー店「自由軒」をついに発見し、V8防衛へ吉兆を予感。勝利のご褒美カレーを楽しみに、幽霊の異名を取る相手を“華麗”に料理する。

 前日の大阪での過ごし方を問われると、山中は目を輝かせた。「目当てにしていたカレー屋を見付けた。ずっと行きたいな、と思っていたところ。勝ってご褒美に食べる」と試合後の楽しみにした。

 難波にある名物カレーの自由軒。カレーソースとライスをいため、最後に生卵を中央にトッピングする大阪を代表するグルメだ。

 10年6月、大阪で日本王座を奪取した時に食べるつもりだったが、店が見つからず泣く泣く断念。その後、何度か来阪したが縁はなかった。5年前から熱望する店をついに発見したことに「これは運命やな」と、8度目の王座防衛を確信した。

 予備検診では身長171センチで相手を10センチ上回ったが、リーチで0・5センチ、胸囲で7センチ下回った。「今までそういう(リーチの長い)選手も経験あるし、データは気にならない。前回も(背の)低い相手だったし」と、意に介さず余裕の表情。

 幽霊の異名を取る無名の23戦無敗男は不気味さを漂わす。「(幽霊とは)状態が柔らかいんでしょうね。体に当てれば何とかなる。当ててから考えたい」と“神の左”で退治するつもり。「状態は良すぎるくらい。作戦通りに戦う」。絶対王者は“カレーな”勝利を約束した。

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