一翔、最速3階級制覇へ「勝ちに徹底」
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
史上最速でのボクシングの世界3階級制覇を狙う井岡一翔(井岡)が19日、大阪市内で練習を公開し、「自分だけの夢じゃない。必ず勝つ」と誓った。叔父・弘樹氏(46)から数え、6度目の挑戦となる「夢」を実現するのは“ドリーム・レフト”だ。
8連続防衛中で防御に優れる王者フアンカルロス・レベコ(アルゼンチン)だが穴はある。井岡一法会長は「右のガードの戻しが遅い」と見抜いた。12年の黒田雅之戦でも左フックを食らっている。
弘樹氏は「左ボディーが決まる」と予告。一翔が11年、36戦無敗のオーレイドン(タイ)を5回TKOで破り、WBC世界ミニマム級王座を獲得した左ボディーの再現を描いた。
同僚で親友の元世界王者・宮崎亮と2ラウンドのスパーリング締め。悲願を逃した昨年5月から約1年、「前回があってボクシングと向き合った。毎日希望に満ちあふれている」と笑顔も浮かべた。
叔父が3階級に初挑戦した93年6月23日から7973日。「KOでも判定でも勝つことに徹底したい」。井岡家の壁を破る時はきた。