一翔、悲願達成!世界最速3階級制覇!
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(22日、大阪府立体育会館)
一翔、涙の世界最速3階級制覇-。WBA世界フライ級タイトルマッチは、挑戦者で同級3位の井岡一翔(26)=井岡=が、王者のフアンカルロス・レベコ(31)=アルゼンチン=に判定2-0で勝ち、世界最速のプロ18戦目で世界3階級制覇を成し遂げた。日本選手では亀田興毅に続く2人目の快挙。叔父の元世界王者・弘樹氏(46)から数えて計6度目の挑戦で、22年に及ぶ夢が実現した。
「新チャンピオン、井岡ァ!!」のコールがこだました。一翔が両手を挙げて号泣した。弘樹氏も涙。父・一法会長も目を赤くし、井岡家の悲願をかなえた男を担ぎ上げた。
一翔は「3階級獲ったぞー!!」と絶叫。「サラブレッドと言われてきたけど、去年負けて積み重ねてきたものが音を立てて崩れ落ちた。地方馬になって皆さんに頑張っている姿を見せたかった」と大声援に応えた。
左ジャブを突き、パンチをもらっては気迫で返した。中盤以降も一進一退。「勝ちに徹した」僅差の判定2-0勝利は、王者を上回った執念だった。
中学から叔父と同じグリーンツダに入門。同ジム初代会長の故津田博明氏から夢を問われ「3階級制覇です」と答えた。博明氏は首を振った。「叔父さんは何で3階級制覇できなかったか分かるか?あいつは3階級を目指したからや。お前は5階級制覇を目指したら、3階級を獲る」。そして紙を破り「サインせえ」と命じた。
一翔は「名前と5階級制覇」とサインした。「その時から3階級を自分が達成するために叔父さんはできへんかったんかな」と、明確な目標になった。
屈辱からの復活を支えた言葉があった。昨年5月7日、IBF世界フライ級王者・アムナト・ルエンロン(タイ)に夢を阻まれた。敗戦後すぐ、メールをくれたのが阪神の西岡剛内野手だった。
『これを受け止めて、上も見んと、下も見んと、前だけ見て頑張れ!!』
大学時代から1日も欠かさず付けるボクシング・ノートに一言一句を手書きした。「けがや挫折を味わった方。重たかったし、うれしかった。その言葉とともに俺は生きていこうと思った」
観戦したアムナトに拳で再戦を訴えた。次戦にも陣営は雪辱の統一戦へと動く。大記録を手に、日本ボクシングの主役に一翔が帰って来た。
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