恒成未経験の合コンに「1回くらいは」
日本選手最速のプロ5戦目で世界王座を奪取したWBO世界ミニマム級王者、田中恒成(19)=畑中=が31日、愛知県春日井市で一夜明け会見を行った。「いつも通りだった。このまま実感はないかな」と、快挙にも淡々としていた。
中京大2年生の現役大学生王者は休養後、キャンパスライフも満喫する。試合続きのため「友達はいない」といい、まずは級友作りから始める。練習が夜のため、未経験の合コンにも「1回くらいは行きたい。(セッティングを)お願いします」と目を輝かせた。
会見には元東洋太平洋スーパーフライ級王者で、中京高の恩師・石原英康監督(39)も駆けつけた。04年5月、師が世界に挑み、敗れた時のシューズを履き、田中は無念を晴らした。高校時代に譲り受けたシューズを手渡し、「返すんじゃなく、新しいプレゼント。先生に保管していてほしい」と、恩返しの思いを込めた。
畑中清詞会長は、IBF世界王者・高山勝成(31)との統一戦を視野に入れる。「お互いやりたい」と、双方が指名試合などクリアすれば年内にも実現する。