一翔“球児魂”でV1!甲子園から刺激
「WBA世界フライ級タイトルマッチ」(9月27日、大阪府立体育会館)
4月にボクシング史上最速18戦目で世界3階級制覇を達成した王者・井岡一翔(26)=井岡=が17日、初防衛戦に向け、恒例の和歌山県白浜町での合宿を開始した。熱戦が続く全国高校野球選手権に日々、くぎ付け。自らも球児に負けず“一拳入魂”で感動ドラマを誓った。合宿は2泊3日で計60キロを走り込み、下半身を強化する。
球児のドラマが3階級王者を熱くした。小学生まで野球少年で出身の興国高は68年夏の甲子園を制覇と野球には縁が深い。一翔は高校野球の話題に触れると止まらなかった。
「スポーツを通じた人間関係とか胸を打たれる。精神的な部分が画面を通しても、ものすごく伝わって来る。流れというか、こうなるんだろうな、と思ったらそうなる」
ずっとテレビで見ている甲子園。16日は3回戦で関東第一が中京大中京に1-0でサヨナラ勝利。劇弾を打った選手、そして中学時代、バッテリーを組みながら、敵として聖地で激突した選手らの物語に感動した。
さらに早実のスーパー1年生・清宮にも言及。「勢いが一番ある時期。ずっといい時期はない。2、3年となって嫌な声も耳にする。精神的に強くなれるか」。弘樹氏のおい、サラブレッドとして育った自らと重ね合わせた。
熱闘甲子園は改めて、自らの使命を自覚させた。「1人でも多く、感動、勇気を与えたい」。球児に負けないファイトを次戦、初防衛戦では約束した。
白良浜海水浴場では到着即、ビーチを10キロ走。水着ギャルからは黄色い声援も浴び「エネルギーにしますよ!」と過酷な走り込み合宿へ気合十分。「課程の一つ。大きな試合に持って行けるように」。フライ級最強ロードを駆け上がるためにも初防衛戦のKOはノルマだ。