興毅、負けたら引退 10・16河野戦
ボクシングの世界4階級制覇を目指す亀田興毅(28)が24日、都内で、10月16日に米シカゴで開催が内定したWBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(34)=ワタナベ=戦に引退をかけて臨む心境を明かした。
紆余(うよ)曲折の末たどり着いた一戦を「内藤(大助)戦も3階級制覇した試合も、どの試合も大事やけど、次に関しては今まで以上に全力を尽くす。これまでの全てをリングでぶつける」と位置づける。
「負けは許されへんと思っている。一回負けてしまった(10年、ポンサクレックに0-2判定負け)けど、ホンマは許されへん」と言い切った。しかし、それは「必勝宣言」の裏返しだった。
「(10月なら河野選手は)完璧な状態でできるでしょう。準備する時間が欲しかったとか、言い訳されるのもイヤ。何の言い訳もなし、負けたら実力」と、万全の王者を歓迎する。
11月に29歳になる。「30歳で引退すると決めている。興毅最終章の始まりやな。日本でできへんようになって1年8カ月、すごくロスしたし、痛いことやけど、これがオレのボクシング人生」と笑った。「亀田家はホンマ、ゴキブリや。たたかれるとしぶといで」と、生命力の強さを強調した。