「山中がKOする」“仮想モレノ”明言
「ボクシング・WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(22日、大田区総合体育館)
9度目の防衛戦に臨む王者・山中慎介(帝拳)が14日、都内で練習を公開した。鉄壁の防御を誇る挑戦者対策を練り上げ、WBO世界同級1位マルロン・タバレス(フィリピン)との2ラウンドのスパーリングで最終確認した。
山中陣営はタバレスに右グローブを下げて右肩を前に出すモレノ独特の構えを注文。顔面にはまともにパンチが当たらないと想定し、この1カ月間、右肩狙いから崩す練習を重ねてきた。
右肩に山中のパンチを散々浴びた“仮想モレノ”のタバレスは「数多く打たれるとジャブが打てなくなるし、ガードも甘くなる」と戦略が効果的であることを強調し、「山中が10回以降にKOする」と予想した。
山中は「バンタム級の頂上対決と思える相手。強いというより難敵ですが、左を当てるイメージはできている」と手応え十分。この日来日したモレノが「100%自分が勝つ」と豪語したと伝えられると「そうじゃなくちゃ困る。お互い自信満々でやりたい。勝つのは自分ですけど」と、ゴングが待ち遠しそうだった。