「ＷＢＣ世界スーパーフライ級タイトルマッチ」（２８日、ゼビオアリーナ仙台）

　王者カルロス・クアドラス（２７）の公開練習が２３日、都内で行われ、偵察に訪れた挑戦者・江藤光喜が所属する白井・具志堅スポーツジムの具志堅用高会長（６０）が意外な因縁に驚く一幕があった。

　練習前、初対面のクアドラスは「私の姉はグシケン・クアドラスと言います。父が具志堅さんの大ファンで、子供が生まれたら“グシケン”と決めていた。私が先に生まれていたらグシケンでした」と、人なつっこい笑顔で打ち明けた。

　具志堅会長は「本当？驚いたね。お姉さんに会ってみたいな。当日、来ないかな」と興味津々。父・ロサリオさん（５７）は応援に駆けつけるが、グシケンさん（３２）は来日できないという。

　また、クアドラスは、具志堅会長からＷＢＡ世界ライトフライ級王座を奪ったペドロ・フローレス氏（６４）のコーチを受けたことがあるという。因縁だらけの対面に「具志堅さんとお会いできて誇りに思う。いい人で、面白いですね。父に電話で知らせます」と、興奮を隠さなかった。