田中恒成 成人式で決意新た練習再開へ
ボクシングのWBO世界ミニマム級王者・田中恒成(20)=畑中=が人生と2階級制覇への節目を迎えた。10日、岐阜県多治見市で成人式に参加し「成人式を一区切りと考えていた」と今週中にも練習再開の意向を明かした。
昨年大みそかの初防衛戦は、相手ペースに苦しみながら左ボディー一撃で6回逆転KO勝ち。「ダメージはほとんど、いつも以上に、ない。試合内容も良くなかったし、早くリスタートしたい」。今後は階級を1つ上のライトフライ級に上げ、4~5月に次戦を希望している。
式では新成人代表であいさつ。王者と中京大2年生、二足のわらじの苦労を告白しながら「つらいことや緊張が歓喜やよろこびと共存することを学んだ」など20歳の心模様を率直につづった。
日本人最速5戦目で世界を取り、最速の複数階級制覇も視界に入る。「ボクサーとしてだけでなく人間として成長し、多くの人に夢や活力を与えられるようになりたい」。肉体も鋭い感性も進化の途上だ。